2019年5月1日。
近代では初となる生前退位による新年号が発表され、時代は平成から令和へと移り変わりました。

これに伴い、ゴールデンウィーク中にWindowsのアップデートが行われ、パソコンの和暦の表示が「平成」から「令和」へと変更されました。

10連休明けに会社でパソコンを開いたら、エクセルやワードなどのOffice系ソフトのアイコンが変わっていて驚いた方も多いと思います。

今回の記事では、そんな「令和対応」に伴う更新によって、エクセルに追加された便利機能をご紹介します。地味ながら使える機能ばかりですので、ぜひご活用ください。

 

日付の表示形式に「曜日」がデフォルト追加

今まではユーザー定義で設定しなければ表示できなかった「曜日」。
令和対応後は、セルの書式設定から簡単に表示することができるようになりました。

たとえば、セルに「2019/5/1」と入力し、セルの書式設定で日付の表示形式を開くと、「2019年5月1日 水曜日」という表示が追加されています。

曜日も含めて日付管理したいときに便利な機能ですね。

 

関数の先頭文字での関数検索が可能に

関数ダイアログボックスにも、大きな変更がありました。

これまで、英文字で検索する場合は、関数名をすべて入力しなければならなかった関数ダイアログボックス。
今回の更新で「先頭文字だけでの検索」にも対応するようになり、非常に使いやすくなりました。

COUNTA関数を例に取って見てみましょう。

 

関数ダイアログボックスでCOUNTA関数を検索する場合

・COUNTA関数　…　セル範囲にある「空白ではないセル」の個数を返す
「 =COUNTA( 数値1 , 数値 2 , … )」の形で使用する

指定したセル範囲にある「空白ではないセル」の個数を返す、つまり、何かしらのデータが入力されているセルの数をカウントできる関数、COUNTA関数。

このCOUNTA関数を入力したい場合、これまでの関数ダイアログボックスでは、「COUNTA」と関数名をすべて入力するか、「個数」などの日本語を入力して検索する必要がありました。

しかし、「個数」で検索すると、関連する関数がずらりと表示されてしまいます。



関数名を完全に覚えておくことは大変なので、関連する日本語で検索できる機能はたしかに便利です。

しかし、関連する関数が多いため、この中からお目当ての関数を探し出すのは一苦労ですよね。

これが、これまでの関数ダイアログボックスのウィークポイントでした。

 

今回の更新で、関数の先頭文字だけでも検索可能になりましたので、よりスムーズに関数検索ができるようになりました。

たとえば、COUNTA関数の「cou」だけで検索してみましょう。



先程の日本語入力時と比べ、お目当ての関数がグッと見つけやすくなりましたね。

さすがに「c」だけで検索すると候補が多くなってしまいますので、「co」や「cou」などで検索するといいでしょう。

 

新しくなった関数ダイアログボックスのメリット

この方法であれば、関数名を完璧に覚えてなくとも、簡単かつ素早く関数検索することが可能です。
VLOOKUP関数や、SUBSTITUTE関数のように、文字数が多くかつ利用頻度の高い関数を検索する際にとても役立ちますよ。

関数はエクセルを活用するうえで欠かせない存在ですから、こうした地味な時短であっても、長期的に見れば大きな効率改善に繋がります。

ぜひ、新しくなった関数ダイアログボックスをご活用ください。

 

なお、この変更はExcel2019とExcel365だけが対象となるようです。
それ以外のバージョンは今までどおりですので、ご注意ください。
※2019年7月現在

 

【番外編】「こうしたい」はインターネットで検索しよう

エクセルで作業していると、「こんなことができたら、もっと作業がスムーズなのにな」と思うことは少なくありません。
そんなときは、その思いをそのままインターネットで検索してみましょう。

たとえば、先程のCOUNTA関数の場合。

データが入力されたセルをカウントしたいと思うものの、どの関数を使えばいいか分からないという時は、「エクセル　関数　数える」でインターネット検索をしてみましょう。
すると、用途にピッタリ合ったCOUNTA関数が表示されますね。

エクセルの魅力は、大概の「こうしたい」に応える関数があるということです。
ぜひ、インターネットの情報網をフル活用して、エクセルを存分にお楽しみください。

 

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